前回の続きです。
年計売上高とは、その月を含む過去12ヶ月の売上を合計し、毎月移動累計したものです。この年計売上高をZチャートのように1年で区切るのではなく、何年にも渡って図示し、その動きを見ていこうというのが今回ご紹介する方法です。
売上高を年計で見る効果としては、
① 1年を単位とするので、季節的要因が排除できる。
② 月別売上高が大きく変動しても、年計売上高は緩やかな変化として捉えられる。
③ 伸びているのか、減少しているのかの傾向が明確となり、現状をいち早く掴むことができる。
などが上げられます。この年計を全社だけでなく、商品別や得意先別、店舗別などに展開していくと、より現状が明確になり、打つ手もはっきりしてきます!
また、新たな商品やサービスを追加した場合、原材料や仕入先の変更を行った場合、営業や調理担当者を変更した場合など、そのことが原因で年計に変化もたらす場合がありますので、図にメモしておくことも重要となります。上昇傾向なら、より強くそのやり方を推進し、下降傾向ならその原因を突き止めて改善していくのです。
次回は、このテーマのまとめを行います。