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起業家紹介:かぐやライゼビューロー 杉江 真理子さん

「ドイツ語圏の人の心をくすぐる、日本の旅を届けたい」

 

「ドイツ語圏の人々って商店街が大好きなんです。

だから巣鴨はうけると思うし、

ポケモンとかアニメも好きなので、サンシャインシティも好きだと思います。

ドイツ語圏の人々にとって、豊島区は最高ですね!」

 

 

”伝えたくてしかたがない!”

 

 

目を輝かせながら

ハリのある声で楽しそうにお話される姿に

熱意があふれています。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉江真理子さん。

ドイツやオーストリアなどのドイツ語圏から

日本へ旅行する人に観光案内をする

「かぐやライゼビューロー」を

昨年9月に開業しました。

現在は豊島区のシェアオフィス、

としまスタートアップオフィスを拠点にしています。

日本では珍しい「ドイツ語圏の観光客に特化」した、旅行サービス。

その原点は、杉江さんの学生時代にありました。

 

 

「かぐやライゼビューロー」のホームページ。美しく、わかりやすく日本のみどころが紹介されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社名の「かぐや」は大学院でも学んだ「竹取物語」からきているのだそう。(ライゼビューロー:ドイツ語で旅行会社)

 

 

 

杉江さんは

日本文学の研究者をめざしていた大学院生の頃、

学業の合間にできるアルバイトはないかと

情報誌を手にとります。

 

 

「たまたま添乗員のアルバイトを見つけて。

“週何日でもOK”と書いてあって

もともと旅行が好きだったし、私でもできるかなと応募したんです。

最初の2年くらいは国内でしたが、

たまたま中欧のツアーに私が行くことになって

それから海外によく出させてもらうようになりました。

ドイツや、チェコ、オーストリア、ハンガリーと

月に一度は行きました。楽しかったですね。

でも始めはドイツ語も全然喋れなかったですし、

お客さんも世界中をまわってきたような

意識の高い年配の方が多くてなかなか大変でした(笑)」

 

 

とくに大変だったのが、

現地の情報が少ないこと。

当時はベルリンの壁が崩壊してまもない頃で、

チェコやハンガリーは

「秘境」と呼ばれていたほど

旅行先としてはまだ珍しかったそうです。

 

しかし、

ここで杉江さんの研究者気質が発揮します。

 

「お客様の疑問には徹底的にこたえたい。

とことん調べるのが好きなんです。

先輩の添乗員さんやガイドさんから教わって

各地の生の観光情報を勉強しましたし、

航空会社に行って資料をもらって勉強して学んだり、

大使館や観光局を尋ねて教えてもらったり。

ニコニコしながら、どこへでもつっこんでいきました(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スペインにて

 

 

杉江さんの持ち前の明るさと行動力で

異国でもどんどん広がっていく、人の繋がり。

大学院の卒業が近づく頃には

チェコの旅行会社から声がかかり、

杉江さんはプラハとウィーンで就職します。

 

中央ヨーロッパの風土や文化、人々の考え方を

肌で感じる毎日。

杉江さんにとって、ドイツ語圏・中央ヨーロッパは

日本と同じくらいに大切な場所になっていきました。

 

 

 

 

ドイツ語圏の人の心に響く日本の魅力を伝えたい

 

日本に帰国した杉江さんは、

大手旅行会社等で働いたのち

インバウンドの旅行会社で通訳案内士の派遣をする仕事に就きます。

そのとき

ドイツ語圏からの観光客が少ないことを実感しました。

 

「英語やフランス語のガイドさんのリクエストは多いのに、

ドイツ語のガイドさんはあまりないんです。

調べてみると、ドイツ人はフランス人に比べて2倍の人が海外旅行に出ているのに

日本に観光客として来るドイツ人はフランス人の7割しかいない。

これは大きなポテンシャル(可能性)があると思って上司に話したところ

やれ!と後押ししてくれたんです。」

 

そして、杉江さんは

「かぐやライゼビューロー」を開業。

添乗員の経験や現地の生活で得た感覚を生かして、

ドイツ語圏の人々の目線で旅を提案します。

 

たとえば、こんな風に。

「ドイツは海が北海しかないし太陽もあまり出ないので

ドイツ人は海辺で寝転がって日光浴をするのが好きなんです。

ただ、わりと(お金に)シビアで

人の少ない知られざるところが好きなんですよ。

沖縄もいいんですが、費用が高いイメージがあります。

私は静岡の下田や鳥取の岩美町をおすすめしますね。

すっごくきれいなんですよ!」

 

ドイツ語圏の方に喜ばれる旅を通じて

日本に親しんでもらいたい。

 

また、杉江さんがそうだったように

日本に滞在するドイツやオーストリアの若者に

観光案内の仕事をしてもらい、

ドイツ語圏と日本とをつなぐ役割を担ってもらえたら。

 

人とのつながりを大切にしている、

杉江さんらしい夢が膨らみます。

 

そして…旅のアイディアも日々膨らんでいます!

 

「できるだけ日本の暮らしを味わってほしい。

日本語しか通じない旅館がまだ多いですが

そういうところが(日本らしさがあり)良かったりするので間に入りたいですね。

それから料理教室も、としまスタートアップオフィスの仲間と考えていて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなところに行きたい。

こんなことを体験したい。

 

“かぐやひめ”のような無理難題も

「かぐやライゼビューロー」なら応えてくれるかも!

と、ついつい期待してしまうほど

探求心とおもてなしの心にあふれた杉江さん。

 

旅のお手伝いで

ドイツ語圏と日本の架け橋としてのさらなるご活躍が楽しみです!

 

 

起業家へのアドバイス

素直に、謙虚に、みんなに聞こう!

「どんなときも

私は絶対誰かに相談しますね。

1人で考えるよリもいい知恵がありますし、

他の人を紹介してくれたりもしますよ!」

 

杉江さんのこの素直さが、

みんなに愛される魅力なんですね。

 

                             (インタビュー・記事:島 永吏子

 

<としまビジネスサポートセンターご利用内容>

・としまスタートアップオフィス入居

 

 

としまビジサポは、杉江さんのチャレンジをこれからも応援し続けます。

 

 

 

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